「イヴ・モンタンの枯葉愛して三十年妻を愛して三十五年 岩田正『郷心譜』」。ラジオ深夜便で早朝に聴いた短歌は、とても良かった。心に響いたので、さっそく真似をしてみた。
「ペギー・リーのジャニーギター愛して六十五年洋カラ始めてまだ五年」。何もかもお粗末で(^-^;) ゴメン
振り返ってみれば、楽しむために頑張り、尚且つ実りの無い、寂しいばかりの人生だった。試行錯誤を重ね、やっとたどり着いた結論が「独りよがりで楽しもう」。結局これしかない。
簡単すぎてバカバカしいと思うかも知れないが、実行となると難しい。独りよがりは決して楽じゃない。恥をかきながら、生活の為に仕事を続けるのは苦しい。恥は一時だが、なが〜く尾を引く。
音痴だから歌えば恥をかく。それは一時だが、その影響は25年くらい続いた。恥ずかしくて歌えなくなったのだ。それでも歌は大好きなので聴いていた。音楽のない生活など考えたこともない。
在職中は様々な理由があって、恥と楽しさを天秤にかけると、恥の方が圧倒的に重かった。定年退職したら様々な理由がなくなり、恥への恐れが次第に軽くなり、自由になった。
天秤が楽しさの方に傾けば、恥は次第に軽くなる。そして、「独りよがり」になってくる。よそ様はともかく、自分だけは楽しいと言う状態だ。ブログの方は、たまに「面白い」と言ってくれる人もいるが、歌は「上手い」と言われたことは一度もない。当然だが。
自分を鼓舞するためにカラオケについての駄文「音痴のカラオケ」を書いている。音痴の私が日々、努力・精進し、ついに札幌シニアネット文化祭出演の栄誉を与えられる。という、楽しくて前向きなサクセス・ストーリーになる筈だった。
残念ながら、この夢は実現しない。最近3ヵ月間、舌の調子が良くない。右下が痛むので食べるのにも不自由している。口を動かしても痛むので、残念ながら歌えない状態だ。
こうして、楽しみにしていた「文化祭」出演の夢も、はかなく消えた。しかし、この終わり方は、返って良かったのではないか。独りよがりで、憧れの舞台で歌って恥をかくのに比べて、かなり良いと思う。口が痛くて歌えないのなら仕方ない。美空ひばりだって、そんなことがあったらしい??
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