半世紀前に流行ったクイズを紹介。豚と猿とお母さんが屁をたれた。どれが一番臭かったか三つの内のどれ? 答えは後段。
2017年、ボブ・ディランが、ノーベル賞を受賞した。何故か文学賞だった。音楽賞も歌唱賞もないからかな? 彼はノーベル賞の受賞講演を次のように締めくくった。「私は今一度、ホメロスに戻っていく。『ミューズ(芸術の女神)よ、私の中に入って、物語を語ってくれ』と言ったホメロスに」。
風に吹かれて、作詞・作曲・歌、ボブ・ディランの歌詞の中には、いろいろな問いかけがあるが答えはない。問いは英語で、答えは風の中では、さっぱり分からない。まるで、「オイラは知らないから風に聞いてくれ」と言われたような感じだ。知識もなく英語も出来ないけれど、この歌は大好きだから、いろいろ考えた。
How many times must the cannon balls fly. Before they're forever banned? と問われた私は真剣に考えた。(cannon ball:砲弾)
砲弾の飛ばし合いは製造した時に始まる。砲弾が何発必要と予算要求をする。認められて砲弾を受領すると、使わなければならない。年度末までに余すと、無駄遣いとして、次年度からは砲弾予算は削られる。軍隊も一つの役所である。
もっと恐ろしいのは軍需産業。真の民主主義国なら砲弾要求を国会で止められる。一つだけ条件がある。それは相手も民主主義国家であること。一生懸命考えたが相変わらず間が抜けている。そんな両国が戦争するはずがない。やっぱり風に聞こう。
How many times can a man turn his head. Pretending he just doesn't see? この問は私にとっては、とても厳しい。
顔をそむけないで、正面から見つめるばかりでは、のんびり静かに生きたいのに、戦いの人生になってしまう。大切なのは、自分と反対の意見、あるいは現実にも顔をそむけないことと思う。
「人はあと何回顔をそむけ、見ないフリをするのだろうか?」との問いと思うけれど、見ないふりだけは許して欲しい。トイレの電灯を点け放したからと言って、いちいち文句を言われちゃ、やりきれない。そんな時は、見てないふりをしてほしい。
How many deaths will it take till he knows. That too many people have died? どれだけ死んだら分かるんだ、との問いに対する答えは、映画「猿の惑星」の中にあった。冒頭のクイズの答えもここにある。それは映画が大ヒットした結果の一つである。(猿の惑星→さるのわくせい→猿のは臭せい)
人間が支配する地球は核戦争で消滅する。戦争後の地球は猿が支配している。チンパンジー、オランウータン、ゴリラ等だ。一部の生き残った人間は猿の奴隷になってしまった。
この映画が上映されて半世紀、核戦争の不安は未だに消えていない。最近では核軍縮の話題さえ聞こえてこない。依然として、答えは風の中で舞っている。
歌詞では、問いに対する答えとして次のように書かれている。The answer, my friend, is blowin' in the wind.The answer is blowin' in the wind.
訳はいろいろあるけれど、「友よ答えは風にふかれている。答えは風にふかれている」ぐらいの感じかなと思っている。
歌は下手だし英語は苦手だ。それなのに歌っている。今回のコロナ禍で受難のカラオケ界、私への懲罰かも知れない。巻き込んで(^-^;) ゴメン
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